ICLとレーシックの違いは?メリット・デメリットを徹底比較!

ICLとレーシックの比較
視力矯正手術として、一番有名なのは「レーシック手術」かと思います。

2010年ごろに視力矯正手術「レーシック」が流行り、ピーク時には年間45万件ものレーシックの手術が行われていました。
しかしそのブームに乗っかって利益を優先しようとするあまり、衛生管理をずさんに行ってしまった銀座の眼科で集団感染事件が引き起こりました。
また、次第にレーシックによる合併症や後遺症が明らかになり、その手術件数はピーク時の10分の1程度にまで減っています。

そのレーシックの代わりに今注目を集めている視力矯正手術が、「ICL手術」です。
ICLは、レーシックと比べて手術費用は高額ですが、合併症などのリスクが少ないのが特徴といわれています。

  • なぜICLはレーシックに比べてリスクが少ないのでしょうか?
  • 今から視力矯正手術を行うのであれば、誰でもレーシックよりもICLを選択した方がいいのでしょうか?

このページで詳しく解説していきます。

レーシックの手術方法

レーシック手術はレーザーで角膜を削ることによって視力を矯正します。

まずは点眼薬によって目に麻酔をします。
その後、眼の中にある角膜の表層部を、一部がつながったフタのような形状(フラップ)に削ります。
そのフタを開けた状態で、角膜にレーザー照射を行い、角膜を削り、角膜の屈折率を矯正します。
その後はフラップを元に戻し、洗浄をして終了です。

手術自体はだいたい10~15分ほどで終了します。

ICLの手術方法

埋め込みレンズ
ICLは、レーシックとは違い角膜を削らずに、眼の中にレンズを埋め込む手術です。

まずはレーシックと同様、点眼薬によって目に麻酔を施します。
麻酔が効いたら角膜表層に3mmほどの穴をあけ、そこから折りたたんだレンズを挿入します。
レンズは目の中で自然と広がるので、その四隅を虹彩と水晶体の間にいれて固定をします。

挿入するレンズは「コラマー」と呼ばれるコラーゲンを含んだ素材でできているため、眼の中にいれても異物として認識されず、また柔らかい素材のため割れたりする心配もありません。

ICLの手術時間は、20~30分ほどで終了します。

ICLとレーシックの比較

ICLとレーシックの違いをまとめると下記のようになります。

  • ICLには可逆性がある
  • ドライアイなどの合併症のリスクはICLの方が低い
  • レーシックは視力が低下する可能性があるが、ICLはずっとそのまま
  • ICLは認定医しか手術をすることができない
  • レーシックの方が手術費用は安い

ここでは、それぞれの項目についてわかりやすくご紹介します。

ICLには可逆性がある

レーシックは角膜を削って視力を矯正する手術です。
削られた角膜は再生することはないので、手術後に合併症が出てしまった場合、手術前の目の状態に戻すことはできません。

それに対してICLは、角膜を削らずにレンズを埋め込むだけなので、万が一何か問題が起きた場合でも、レンズを取り出してしまえば、元の状態に戻すことが可能です。

もし何かが起きてもICLならば取り返しがつく、というのが大きなポイントですね。
仮に将来ICLやレーシックよりも優れた視力矯正手術が開発されたとしても、ICLならばレンズを取り除いて、その手術を受けることができる可能性は高いです。

ドライアイなどの合併症のリスクはICLの方が低い

レーシックは角膜をレーザーで削るため、それが三叉神経(涙を出す働きのある神経)に影響してしまった場合、人によってはドライアイなどの合併症が出る可能性があります。
ICLは角膜を削り取らないため、レーシックよりもドライアイなどの合併症のリスクは低いです。

レーシックは視力が低下する可能性があるが、ICLはずっとそのまま

レーシックは、折角手術を受けて向上した視力も、数年・数十年で元に戻ってしまう可能性があります。
原因は生活習慣や老化、合併症など人によってそれぞれですが、視力が元に戻った結果再度レーシック手術を受ける人もいるようです。

しかしレーシックは角膜を削る手術のため、受けられる手術回数には限度があります。
角膜の厚さによっては一度しか受けられない人、もしくは最初から受けることができない人もいます。

それに対してICLは、コンタクトのような埋め込みレンズで視力を矯正しているので、視力が低下する心配はありません。
また、レーシックを受けられない角膜の薄い人でも、ICLならば受けることができます。

ICLは認定医しか手術をすることができない

レーシック手術は、極端にいうと医師免許を持っている医者であれば誰でも執刀をすることができます。
レーシックを選択するのであれば、眼の専門医の証である「日本眼科学会認定専門医資格」をしっかりと持っている医者なのかを確認しましょう。

ICL手術は、「ICL認定医」の資格を持った医者でなければ執刀をすることができません。
そのため、ICLであれば、間違いなくしっかりとした医者から手術を受けることが可能です。

レーシックの方が手術費用は安い

手術費用は医院によってピンキリですが、レーシックはおおよそ30万円代で手術を受けることが可能です。
それに対してICLの手術費用は60~70万円代
レーシックであれば、ICLの約半分で視力を矯正することが可能です。

まとめ:まずは専門医の診断を!

レーシックとICLのそれぞれのメリット・デメリットを比較しました。

基本的に、レーシックは術後に視力が下がるなどのリスクがあるが、値段は安い。
それに対してICLは、リスクは低いが、値段は高い、と言えるでしょう。

しかしリスクがやや高いと言われるレーシックを受けても、後遺症・合併症がおこることなく、術後何十年が経過しても、健全な視力のまま過ごしている人もたくさんいます。

特に角膜が厚い人は、ICLよりもレーシックの方が適している可能性があります。

そのため比較的コストが低いレーシックでも、人によっては十分安全に視力を取り戻すことが可能なのです。

どちらが適しているのかは、個人の目の状況や年齢、職業などによって変わってきます。
ICLとレーシック、視力を矯正するならばどちらがいいのか、自分一人だけでは考えずに、まずは専門医の診断を仰ぐことを強くおすすめします。